今回はアフターコロナの新常識 "仕事ができる家" についてお話を聞いてみたいと思います。新型コロナウィルスが日本でも流行して早半年。今年の夏はなかなかいつも通りに外出することも難しい状況でした。コロナウィルスの流行はいろいろな生活スタイルを変えていきました。もう外出時にマスクをするのは当然ですし、満員電車や人混みを"危険なもの"としてほとんどの人が認識し、注意するようになりました。
こじか
うちでも小学校や保育園が休みになって会社に来れないプランナーもいて、急遽テレワークお願いしました。あとは東京の企業の人はテレワークになってる人多かったですね。
とうぶ
こじか
地域による差はもちろんあったでしょうね。最初は東京とか大都市圏と沖縄が多かったイメージだし。でもね東京も含めた全国でテレワークを実施したのは25%の企業だったそうですよ
とうぶ
こじか
1/4もテレワークしてたようには感じなかったけどな。
実施した"会社"の数ですからね。人数にしたら出社してた人が圧倒的に多いんですよ。
とうぶ
こじか
ただ、1/4の会社で"オフィスに来なくても仕事ができる"っていう実証実験をやったことになるので、今後の働き方には大きな影響を与えることは間違い無いと思います
とうぶ
緊急事態宣言が発令されていた4月から5月にかけては多くの企業が"テレワーク"や"時差出勤"を推奨していましたし、まだそれを継続しているところも多いです。"出勤しなくてもできることはなるべく自宅でやりましょう"というのが着実に進んできています。少なくとも"無理してでも出社せよ"という体育会的な考え方は影を潜めてきています。間違いなく一つの新しい時代の変化になっていると言っていいでしょう。
こじか
コロナ以前から働き方改革の一環でテレワークは政府も推奨していましたが、まあなかなか浸透はしませんでした。遠隔にいると仕事って出来ないと思われていましたからね。
とうぶ
こじか
コミュニケーションをとるのが難しいとか、進捗の確認ができないとか
情報漏洩のリスクも進まない理由でしたね。そして何より上司が部下の管理を遠隔でどうやれば良いのかがわからない
とうぶ
こじか
それはわかる気はしますね。部下にしょっちゅう進捗の確認の電話しちゃったり、逆に放置しちゃったり
特にこの春入社した新入社員なんて大変ですよ。一度もオフィス行ったことない人もいるんですから
とうぶ
こじか
まあそんなこんなで、牛歩のように歩みの遅かったテレワーク導入が、強制的に進んだわけです。コロナの影響で。問答無用に。
とうぶ
こじか
全ての会社ではないですが多くの会社で" 出来なくはない 問題さえ改善すれば "となったのです。
とうぶ
今回のコロナで多くの大企業が"オフィスが今ほどの規模でなくても業務が回せる"ことを実証できた。つまり企業の固定費であるオフィスの家賃を今まで通り丸々コストとして考えるよりも従業員への在宅勤務手当てと言う形に変えて在宅の方が効率の良い業務に関しては在宅という選択肢を取り入れていく時代になっていくでしょう。
とうぶ
こじか
すみません話が長くて。そうなんです。これからは家で仕事する時代なんです!
とうぶ
こじか
今後、この病気の流行が収まるもしくは治療法が確立されてあまり気にしなくて良くなる段階は遅かれ早かれ来ることでしょう。歴史的にもこう言うことは繰り返してきているのでそのうち"あの頃は大変だったんだよ"という昔話になるはずですが、そこに至ってもなお進化する可能性が高いのが"働き方"です。仕事をするのに場所を選ばない。そして、今回の経験から"STAY HOME"の時には家で仕事ができなければならない未来になる 可能性があるのです。それでは、家で仕事をするにはどのような環境が必要なのでしょうか。
今回、テレワークをしてみてどうだったかをいろいろ聞いてみました。総じて一人暮らしの人はテレワークも出社もそんなに問題なかったという感想です。
とうぶ
こじか
自分が感染しないように気を付けるというのは比較的容易なんですね。問題なのはファミリーです。自分だけの都合だとどうにもならないことが多い
とうぶ
こじか
そう、小さな子供と高齢者との同居はかなり大変だと聞いています。高齢者は要介護者だととても気を遣われてますね。
とうぶ
こじか
小さな子供だとテレワーク中でも気にしてないとならない
テレワークの環境でよく話に出るのが"家に書斎があると良いのに"という話なんですが、実はそう簡単でもない
とうぶ
こじか
その間、誰かが子供や高齢者の様子を見ていてくれるなら良いんでしょうけど共働きで片方がテレワーク、片方が出社とかになると子供を見ながら仕事をせざるを得ない。
とうぶ
こじか
子供に目が届く位置で集中して仕事をしなければならない・・ということですね
書斎なんてあっても入っている暇がないんです。子供の性格にもよりますが小学校低学年までは目の届くところにいないとならない
とうぶ
こじか
とうぶ
こんな世の情勢なので、子供が乱入してきても笑って許してくれる環境にはなってますが、やはり気になりますよね
とうぶ
こじか
お客さんの前じゃ怒れないし、泣かれちゃっても大変ですもんね。つまり小さい子供がいるとテレワークはできないと?
そこは工夫次第かなと思います。うちのプランナー正田さんはお子さんが小学校1年生で、ずっと見守る必要はないけど見える場所にいたかった。
とうぶ
こじか
一年生くらいだと、自分で遊んでてくれるけどちょっと気にかかる年齢ですよね
で、書斎で仕事するかリビングで仕事するかやっぱり悩んだって言ってました。見えなくても音が聞こえる範囲にで仕事することにしたので、お子さんも不安にはならなかったようです
とうぶ
こじか
もうちょっと小さい年齢のお子さんがいる場合はリビングが仕事場になることが多いですね。要は"見える距離"です。そうすると集中力も途切れるし、仕事の緊張感も続かないというのがみなさんから聞いた感想ですね。
とうぶ
こじか
それは私も感じますね。ON と OFFのスイッチが曖昧になる。
そんな、どうしても集中できない環境で仕事をしなければならない時にワンポイント工夫すると環境がよくなりますよ。
とうぶ
こじか
とうぶ
こじか
物理的に区切らなくても良いんです、エリア分けというか"ここは仕事をする場所" "ここはくつろぐ場所" みたいに
とうぶ
こじか
意識的にエリアを分けて、スイッチを入れやすくするという感じですかね?
そうですね。さらに目線程度の"ついたて"をワークスペースに置くだけでも格段に違います
とうぶ
こじか
たしかにそうかもしれませんね。オフィスでも実践している人がいますね。
ただの精神論みたいに聞こえそうですが、これが意外と効くんです
とうぶ
- 書斎で作業する場合は音だけ聞こえるようにしておく
- リビングで作業する場合はワークエリアとリラックスエリアを意識的にゾーニングする
- 目線程度のついたてを立てると効果的
こじか
今回は急なテレワークを強いられた人も多かったと思うので今後は準備しながら家でも仕事ができる環境にしていくのが良いですね
ライフスタイルとしての"在宅業務"はこれからますます増えると思います。そこで大事なポイント
とうぶ
こじか
誰でも"家で仕事をするかもしれない"というつもりで間取りを作った方がいいです
とうぶ
こじか
ざっくりきましたね。具体的にはどんな感じでしょうか
仕事する時に、どこでするかを考えてください。リビングですか?ダイニングですか?書斎ですか?
とうぶ
こじか
家族がテレビを見ていてもそこで仕事を続けられますか?電話する時"テレビ消して"って毎回言えますか?
とうぶ
こじか
要は家庭で過ごす日常の中に"仕事をする"という時間を想像するんです。完全にプライベートと分離できるのであればそれは理想ですが、なかなかそうは行かないでしょう。なのでハイブリットで考えるのがいいと思います。
とうぶ
こじか
アメリカの住宅では最近ほとんどの家にSTUDY CORNERという半書斎が設置されています。これは子供たちの宿題をやるスペースなんですが、在宅での業務もここを使っている人たちが多いんですよね集中もできるしリビングからも近い場所に設置されていることが多いです
とうぶ
ちょっとしたカウンターテーブルなんですが、子供たちも子供部屋だと遊んでしまうけど、このコーナーは"勉強する場所"とゾーニングしているので集中力も高まると言われています。
とうぶ
こじか
確かに子供部屋だと宿題とか集中できないですね・・。身に覚えが。
そして、カウンターを設置する場所がない場合にはキッチンのカウンターテーブルをSTUDY CORNERとして使うのも賢いと思います。足元にコンセントを配置しておけばPCでの作業も快適、さらに小さな子供がいる場合は近くで見守ることもできます。
とうぶ
こじか
子供たちもキッチンのカウンターで勉強した方が、集中力も高まるという記事も出ていました。難関大学に入学した子供たちはリビングやダイニングで勉強している率が高かったそうです
とうぶ
こじか
それはさておき、これからは家で仕事をする可能性を十分に考えて購入する家、作る家の間取りを考えてみてはどうでしょうか。コロナ禍でSTAY HOMEの時間が長くなったことで家について考えることもたくさんあると思います。長い時間を過ごす家を少しでも快適にしていくことは人生をハッピーにする。そんな風に思います。
とうぶ