Falling Water 落水荘

Falling Water 落水荘

自宅・住宅が楽しいところかどうかというのは、人生のクオリティに大きく影響を与えると思っています。くらしが豊かであれば、人生は楽しい。人生の多くの時間を過ごす自宅は楽しい空間であるべきなんです。

世界的な名建築と言われる住宅はたくさんあります。日本では安藤忠雄さんの住吉の長屋、古くは桂離宮など名建築住宅はどれも"住んでて楽しいだろうな"というのが共通点。
なんか"暮らしにくそう"だなというのも共通点です。今回は暮らしの”楽しさ”に主眼を置くことにして、"暮らしやすさ"はまた後日書きたいと思います。

さて、世界三大建築家といえば!みなさん分かりますか?
とうぶ
こじか
コルビジェ! ミースファンデルローエ!  フランクロイド・ライト!
それぞれの代表的な住宅建築はなんでしょう?
とうぶ
こじか
サヴォア邸!ファンズワース邸! 落水荘!
そうですね。それぞれ現代建築には欠かせない要素が盛り込まれています
とうぶ

この3つの住宅建築は"新しい住宅とはこうあるべき"という指標を示したと言われています。実験的要素もあったでしょうからこの3邸とも共通するのは"住みにくい"そうです。ただ、これらを指標に現代戸建住宅が進化を遂げたのは間違いなく、さらにこれらの住宅には"楽しさ、ワクワク"が詰まっていました。

その中でも圧倒的な非日常感を感じさせてくれるのがフランクロイド・ライトの落水荘です。落水荘はライトが1935年に竣工させたカウフマン邸のことです。カウフマンさんはピッツバーグのデパート経営者で大金持ちでした。

カウフマン
実は今度、別荘を建てようと思って素晴らしい土地を買ったんだ。一緒に見に行ってくれないか?
おお、これはきれいな川だ。滝も素晴らしい。
ライト
カウフマン
そうだろう?じつはこの滝を眺められる素晴らしい別荘を設計して欲しいんだ。予算はたっぷりかけるから。
わかった。じゃあ素晴らしい別荘をプランしよう。
ライト
カウフマン
ちょっと!ライトさんプラン見たんだけどなにこれ!?滝を眺めたいって言ったじゃない!滝の上に建てるってどゆこと!?
いいからまかせろ!こっちの方が絶対いいから!任せてくれないなら辞める。
ライト
カウフマン
えー(頼む人間違えたかー)

有名建築家に設計を頼むっていうのは憧れでもあり賭けでもありますよね。特にライトはヤバいエピソードが多い建築家でもあった様です。
ライトのプランに難色を示しながらも落水荘の設計・建築は進みました。

カウフマン
こんな滝の上に家を建てたら音がうるさくて眠れないじゃん・・。(ぼそぼそ)

実際に落水荘のバルコニーから下を覗くとこんな感じで滝が見えます。
とうぶ
こじか
これはカウフマンさんじゃなくてもちょっと気になるかもね
見に行った日は夏で気候も最高だったから気持ちよかったけど、雨の日や雪の日もあるからね。
とうぶ

でもやっぱり、この立地じゃなければこの最高の開放感、楽しさは感じられないんだよね。
とうぶ
こじか
おしゃれはガマンみたいな感じですか?
バランスですね。
とうぶ

とても有名な建築なので 世界中から見学者が訪れる落水荘。1964年に一般に公開されてから4-500万人の来場者がいるという。見学は有料でいくつかプランがあり金額が異なる。今回我々が入ったプランはIn-depth Tour($65)という写真撮影も可能な館内ガイドツアー 。これ以外のツアーだと写真撮影禁止なので、せっかく見に行くならこれを予約した方がいい。枠が少ないので早めの予約が必要。

有名な建築なので、雑誌などで写真特集もよく組まれてるけど、実際に見に行って気付く点も多かったですよ。
とうぶ

落水荘はカウフマンさんの別荘だから定住目的では作られていないんだけど、バケーション時期には1−2ヶ月は滞在する様に住宅設備は一通り揃っているんだ。
とうぶ
こじか
キッチンの中も岩とか自然のテイストなんですね。
そう、そこはすごく徹底してるなと感じたよ。普通キッチンとかだと簡素化しそうなものだからね。
とうぶ

こじか
豪邸のわりにキッチンはちょっと狭い?
そうなんです。キッチンに限らず、アメリカの住宅の割にはサイズが小さいところが多い印象。天井高も低いしベッドルームも狭い。
とうぶ
こじか
ちょっと意外かも

落水荘のインテリアでいちばんの特徴といえば、リビングから川にアクセスできるというこれぞ非日常感!という作り。リビングは自然石・石とナチュラルな色合いで統一されている。ちなみに見学者は家具や建具に触ってはいけない。全て一点もので世界遺産だから。

リビングから川に降りられるなんて最高だよね。
とうぶ
こじか
気持ちよさそう 男の子はこういうの好きだよね。
女性目線だとどうですか?
とうぶ
こじか
川の水入ってこないかな?とか増水したとき怖いなとかw
気になるよねそれは。
とうぶ
こじか
川で洗濯するのかな?wとか
有名建築家は自分で設計した住宅に住んでない人が多いみたいですよ。理由はわからないけどw
とうぶ
それでもやっぱりこれは憧れる空間になってる。名建築と言われるためにはチャレンジがないとダメなんでしょうね。
とうぶ

日本文化にも造形が深かったライトは座布団の様なイスや浮世絵などもインテリアとして採用している。リビングの暖炉には特注の窯があり、その収納のために岩にくぼみが作られている。こういう小技が建物の中至る所に散りばめられている。

リビングが有名な落水荘だが、各居室もいろいろな工夫が凝らされている。夏場の問題は湿気と暑さ。それを効率よく通風することで快適にしようという工夫だ。サッシが全て特注で作られており、家具もそのサッシに合わせる形で作られたものになる。落水荘のために数々のものがカスタマイズされている。

居室の特徴は狭いことですね。
とうぶ
こじか
日本のマンションみたいな感じですか?
それよりも狭いかもと感じました。これはライトの特徴でもありますよね。
とうぶ
こじか
外に出れば大自然だから、あえて室内空間は小さくしてるのかもしれないですね
日本の茶室みたいな考えも取り入れたのかもしれません。
とうぶ

居室はどれも狭くて写真撮るのもちょっと苦労しました。なのでイラストで。
とうぶ
こじか
サッシも家具もオリジナルってやはりお金かかってますね
しかも打ち合わせなしで建築家がどんどん作っちゃうんですよ。
とうぶ
こじか
ひえーそれは怖い
カウフマン
私の気持ちわかってくれます?
こじか
よくわかります。心臓が痛い。
でもライトのおかげでこの世界遺産にもなったすばらしい建築ができたんです。
とうぶ
こじか
住みやすいかどうかは別としても素晴らしい建築だということは分かりました。
カウフマン
夏は虫が入ってきますけどね。

さて、今回はフランクロイドライトの落水荘の本邸について書いてみました。これ以外にもたくさんの特徴を持つ落水荘、次回ゲストハウスについても書いてみたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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